藤沢 武
かいちょうな話
「バリアイゴ芭蕉のバリ」
NEW!2004.11
「くらげの海」
2004.09
「釣りに行きたい」
2004.07
「閃きのとき」
2004.05
かいちょうな話
「整理整頓のココロ」

2004.03
「サムライの釣り」 
2004.01

TEAM GREX会長
       藤沢 武  

 楽しむ人3000万人とも云われる「釣り」は江戸の昔から多くの人々に親しまれ、阿波徳島藩では「釣り禁止令」が出される程庶民が熱中した。 いわばレジャーの代表である事は昔も今も変わらない様だ。

 しかも昭和36年にはスポーツ振興法に生涯スポーツとして規定されている位だから、資源保護を含めた青少年の健全育成や釣りの健全な発展は「釣り王国・日本」の文化熟成度を知るバロメーターと云える。 が、しかし釣り場の現状はどうか? ゴミが多い。 捨てっぱなし。 ほったらかし。 悪臭。 一様に不快・不愉快嫌悪感を持つに違いない。 これもほとんど釣り人自身の身勝手な行為なのだから文化成熟度どころではない。 「釣り場を綺麗にしよう」「自然保護を考えよう」と昔から言われ続けているが相も変わらず汚い。 「あの人は釣りが上手」「あの人は釣り名人だ」の前にマナーにこだわりたい。 「あの人はマナーがすばらしい」の方に価値を持たせたい。

 関東のある釣りクラブでは磯にゴミ袋と火鋏をもってあがる。 メンバーは荷物を高場に置くと一斉にきょう1日楽しむ釣場の清掃を始める。 岩の窪みに突っ込まれた空缶、隙間に落ちた吸殻、ビニールまで完璧にとる。 黙々と作業する。 「だって気持ちよく釣りができるじゃぁないですか」と言う。 「自分達は気持ちいい環境で一日釣りを楽しみたいだけ」という気負いのなさが心地よい。 しかも手馴れている。 10分もかからず片付けてしまう。 こういう人達だから後始末も完璧にやる。 もうあたりまえになっていて爽々しさに感動を覚えた。

 長年にわたりコツコツ積み重ね、立派な仕事を成し遂げた達人のインタビューで秘訣はと聞くと 「頑張らないことです。 張り切らないことです。 気負わない事が長続きの秘訣です。」と意外な名言。 頑張らず、気負わず、当たり前にマナーを考える。

 大好きな釣りをいつまでも気持ちよく続ける為に「捨てない事、拾う事、そして他人への気配り」。 1000人を越す全国組織に成長した「TEAM GREX」メンバーのキャッチフレーズは「マナーの釣り集団」なのですから。

                                        平成13年10月10日